90年代前半流行のファッション

1980年代の華やかなバブルの好景気が崩壊し、一気に終息を迎えた90年代前半、日本のファッションは大きな変化を迎えました。ファッション産業もグローバル化が大きく進み、企業の生産拠点を海外に移すことが可能になり、当時は低賃金でマンパワーを手に入れやすかった東欧や中国を中心とするアジアに生産拠点が移行した時代でもあります。そのような時代背景の中、流行のファッションも80年代とは大きく変化し始めていったのです。

1990前半はまだバブルの影響が残り、イケイケギャル、オヤジギャル等パワーの強い女子のボディコンスタイルやジュリアナスタイルが大流行しました。一方では、それらの派手なファッションやきらびやかなファッションに反するかのように、汚れたり破れたりした古着のような格好をするグランジファッションもミュージックシーンから台頭してきました。
また、渋谷から発信され全国的に流行したシンプルな渋カジやキレカジ等も登場、装飾性の高かった80年代のファッションよりも、装飾的な要素を最小限に切り詰めシンプルでミニマルな方向性へとシフトしていきました。

同時に、91年頃から登場したエコブームの影響もあり、リサイクル素材が注目されたり、1970年代の古着がリバイバルし、個性的に着こなす古着カジュアルも人気が出始めました。
反面、皇太子徳仁親王ご成婚の儀によりロイヤルファッションが大注目されたり、全身シャネルで固める「シャネラー」の登場、お嬢様を中心に流行したプリコンスタイル等マーケットによって流行も多様化していきました。さらにその後大ブレイクし世界のデザイナーにも注目されるほどの流行となった裏原宿スタイルが誕生した時代で、男子のファッションも昔とくらべ多彩にカジュアル化していきました。